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車椅子の方と一緒に極上の時間が過ごせる「呼月」

遊びに行こ食べに行こ

お店に入るとき無意識に背筋がピンと伸びました。と、いうのも会社の来賓を接待するのに利用するお店だという話を聞いたことがあったので。門を通ると細い小径はタイムマシンのよう。四日市の中心地にあるのに異空間。非日常の空間でした。

入り口はスッキリとした自動ドア。さり気なく「三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例」適合証プレートが掲示されていました。通されたカウンター席は、またなんて素敵。大きな一本の木を縦引きにしたカウンター越しに、料理長の矢田さんが迎えて下さいました。今回は、ランチ。出てくるお料理は、創作和食。目も舌も五感を楽しませる内容。というのも、味のある陶板や繊細なガラスの器にさらに色を重ねていくように盛られているお料理が、アートなんです。器だけでなく、お店の中のオブジェや壁画や花器も、陶芸家の内田鋼一さんの作品だそうです。

矢田料理長

話に聞いていた泡醬油というのも出てきました。お醤油を泡立ててゼラチンで固めた泡醬油。わさびと一緒にふわっとお刺身の上にのせて食べるんですって。これだとお醤油もつけすぎず素材が生かされるんですね。流れている曲も心地いいんですよ。話が途切れても気にならない。かといって、耳にも障らない。すっかりほどけて寛ぎのムードに。お皿が空くと、次のお皿がいいタイミングで出てくるんです。いつでも温かいお茶が飲めるようにすっと湯呑を変えてくれるスタッフさん。

気が付くと時間を忘れてしまうこの居心地のいい空間。席から見えた雨どいは、一見本物の竹のように見える節がありました。自然との調和を感じる季節の花。実はこれ、花匠 佐々木直喜さんによる、花の影までもが計算されている作品なんだそうです。

それでは、料理長の矢田誠さんに3つの質問をお聞きしました。

・御社の取り組みの中で、高齢者や障害者に優しい一押しの取り組みはなんですか?

「建物はバリアフリーなので、車いすの方もご利用頂けます。カウンター席と椅子席をご利用いただいています。

カウンター席

椅子席

お刺身は、ご希望があれば食べやすく小さく切ってお出しすることもあります。お皿も熱い陶板のものは、やけどされないように別のお皿に変えたりしています。
和食は、お箸で切れるように調理するのが基本ですが、ナイフとフォークもお持ちできます。

お客様に合わせた配慮のあるお料理

トイレは広く作っておりまして、車椅子の方でも中で回転して頂くことができるようになっています。

広い方のお手洗い

狭い方のお手洗い

・地域への貢献活動があれば、教えてください。

地産地消を心がけています。鈴鹿のお米や四日市でとれる旬の野菜などを使っています。農家へ出向き、話を聞いて、調理の仕方にヒントをもらったりします。お茶は水沢産です。私は神戸出身ですが、三重県の食材は質がとてもいいのに、その良さがあまり知られていない気がします。アピール不足ではないかなと。当たり前すぎて気づかないとか。

親会社(太陽化学株式会社)の方針でもありますが、「四日市に貢献できる会社とは」を常に考えています。

・顧客に向けたサービスの中で、今後一番力をいれていきたいことはなんですか?

「呼月を四日市の文化の発信地に」を目標にしており、万古焼・花・料理をはじめとした四日市、三重の匠を結集したイベントを考えています。まだ、内容についてはヒミツです(笑)

<取材の感想> インタビューアー:越智佳子

越智 佳子

「三重にはいいものがいっぱいあるのにもったいない。」と、何度も言われていたのが耳に残りました。大阪で修行をされたり、多くのものに出会われた方が、三重の食材と人に惚れてここにいらっしゃるということはすごいことだと思います。いいものに気づくアンテナを常に張られている方だなあとの印象でした。

私自身も「四日市に住む事になった」と周りに言った時、残念ながら公害の話題が出ました。大丈夫?って。確かに工業の町。私の故郷に似たコンビナートやその夜景は大好きです。ここで出会った人も好きですし、歴史を感じる街並みも素敵だし、利便性もいい。

その頃に訪れた親に「こんなところに住んでいるよ。いいところだよ。」と紹介したかったけれど、市内を案内するときはどこに行こうかと考えてしまいました。

今回、矢田料理長から「他府県からでも『呼月へ行こう』と言ってもらいたい」、「人生の節目に利用して頂きたい」と聞きました。大切な人をお誘いするとき、呼月だと間違いないですね。三重県のユニバーサルデザイン適合施設だし。これって、公共施設や介護施設で見ることはありますが、飲食店で見かけることはあまりないですよね。この適合証が付いていれば、車いすの方でも杖をついている方でも利用しやすい施設だと分かります。これなら、親や祖父母や目上の人を、安心してお連れすることができますね。

「仕事は接客ではなく接遇」
「感動を与えるというのが私の仕事」
「日常より価値の高い時間を提供することが大事なこと」
・・・言葉だけではないそのおもてなしに感動でした。矢田さん!ありがとうございました!

おすすめPOINT!

  • 車椅子でも大丈夫!特別な日に極上のおもてなしが受けられる
  • 花匠 佐々木直喜さんの作品で季節を感じながら、内田鋼一さんの器でなにわの名工 矢田料理長の創作和食が楽しめる
  • 障害の有無に関わらず、さりげない配慮はまさにプロの仕事
名称

呼月ーkogetsu

住所
三重県四日市市安島1-4-15
TEL
TEL 059-350-0500 FAX 059-350-3600
営業
昼席 11:30~14:00 ※ラストオーダー 13:00 夜席 18:00~22:00 ※ラストオーダー 20:00 定休日:日曜日・祝祭日
HP

http://www.kogetsu-yokkaichi.jp/

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ライター越智 佳子

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