四日市市社会福祉協議会の古林さんにお聞きしました。
社会福祉協議会って一体何?というのが、一般の方々のイメージではないかと思います。
そこで、社会福祉法人 全国社会福祉協議会のホームページを見てみると
【市区町村社会福祉協議会】
皆様がお住まいのもっとも身近な地域で活動しているのが市区町村社会福祉協議会(市区町村社協)です。高齢者や障害者の在宅生活を支援するために、ホームヘルプサービス(訪問介護)や配食サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスをおこなっているほか、多様な福祉ニーズに応えるため、それぞれの社協が地域の特性を踏まえ創意工夫をこらした独自の事業に取り組んでいます。
地域のボランティアと協力し、高齢者や障害者、子育て中の親子が気軽に集える「サロン活動」を進めているほか、社協のボランティアセンターではボランティア活動に関する相談や活動先の紹介、また、小中高校における福祉教育の支援等、地域の福祉活動の拠点としての役割を果たしています。
社会福祉協議会は、地域のさまざまな社会資源とのネットワークを有しており、多くの人びととの協働を通じて地域の最前線で活動しています。
社会福祉に関するご相談、ご質問は最寄りの市区町村社会福祉協議会にお気軽にお寄せください。
と書かれています。
ちなみに四日市市社会福祉協議会は、訪問介護や配食サービスなどは行っていないようですが、とにかく福祉のデパートみたいなところのようです。あまりにやっている事が多岐に渡るので、今回は、地域福祉課所属で生活支援コーディネーターの肩書を持つ、癒し系男子の古林さんに焦点を当てて、お話を伺ってきました。
いつもなら、
①御社の取り組みの中で、高齢者や障がい者に優しい一押しの取り組みはなんですか?
②地域への貢献活動があれば、教えてください。
③顧客に向けたサービスの中で、今後一番力を入れていきたいことはなんですか?
と聞くところですが、 何せ社協のお仕事は、すべてが高齢者や障がい者に優しい取り組みであり地域への貢献活動なので、今回は少し質問を変えてみました。
◆ 生活支援コーディネーターって、何をしているんですか?
古林/「地域の役に立ちたい!何から始めたらいいの?」という方からの相談、まずは、「地域のことを一緒に考えましょう!」とお声掛けをしています。みなさんそれぞれのお立場で気になることを発見され、「地域の役に立ちたい」という思いをお持ちです。みなさんに地域の活動に参加して頂きながら、地域のことを一緒に考えていくお手伝いができればと、日々走り回っています。私は、北地域担当ですが、他にも中地域担当や、南地域担当の計3人がいます。
伊藤/なるほど、活躍の場を作るのもお仕事なんですね。
古林/四日市市社会福祉協議会が企画する講座・イベントやお住まいの地域の情報もご紹介しています。ご家族や仲間同士で参加できるものもありますので、お気軽にお問い合わせください。
◆ 例えば、今までにどのような相談がありましたか?
古林/「誰もが気軽に集える場をつくりたい」とのご相談をいただき、「どのように地域の皆さんを巻き込んでいくか」を一緒に考えさせていただきました。お住まいの地域に合った形で、どのように進めていくかをみんなで話し合いながら考えました。
伊藤/こういう場合でも、社会福祉協議会は相談に乗ってくれるということなんですね。
◆ 他にはどんな相談事なら伺っても良いのでしょうか?
古林/これはよくあることですが、困っている方というのは、ご自分ではあまり困っているとは仰いません。でもご近所の方は、何となく分かりますよね。そこでどこに相談したらいいのか分からないけど困ってそうな方がお身内やご近所にいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。誰かの困り事は、地域の困り事かもしれません。高齢の方に関する相談は、お住まいの近くに「在宅介護支援センター」がありますが、どこへ相談をしたらよいのか分からないときなど、ぜひ私たちも一緒に考えさせてください。
伊藤/なるほど、繋げてくれるところと考えれば良いのですね。こうした場所が有る事は、とても心強いです。
<取材の感想>インタビューアー:NPO法人UDほっとねっと 伊藤 順子
相談事というのは、やっぱり相手をしてくれる方次第で、言い易かったり言いにくかったりします。古林さんがお相手してくだされば、ぽろぽろと色々相談したくなってしまうのは、きっと私だけではないはずです。まずは、こんな場所がここにあった!というだけでも、知っていて損はない!もっと多くの方に、この場所を身近に感じてもらいたいと切に思いました。