UDタウンナビ

高齢者・障碍者・子育てママ、みんなにやさしいユニバーサルデザインなお店・企業・施設を紹介する記事サイト

桐林館喫茶室 筆談カフェ

知ろう行ってみよ遊びに行こ食べに行こ

心の奥底から癒してくれる「桐林館喫茶室 筆談カフェ」をご紹介します。
インタビュー(閉店後)に応えてくださったのは、代表の金子文絵さんです。
インタビューアには、自宅から分身ロボット「OriHime」で参加するメンバーも加わり、初体験づくしでみんなドキドキしながら取材をしてきました。

校舎
(校舎全景)                (筆談カフェ入口の廊下)

桐林館喫茶室は、廃校となった阿下喜小学校を利用し「筆談カフェ」として2020年8月にオープンしました。楽しむのは「静かな会話です」。
TVや新聞などから多くの取材があり紹介されました。
正面の「校門」から入ると運動場が駐車場になっていて、桐林館の全景が目に入ります。
校舎への入口横で二宮金次郎の像がお出迎えします。
いざ校舎の中へ!玄関でスリッパに履き替えると同時に懐かしいセピア色の情景が広がり木の香りに包まれます。昔を懐かしむ写真をもとに教室や校長室を再現して自由に見学できるようにしてあります。喫茶室は職員室を筆談カフェとして利用しています。

金子さんとインタビューア
(代表の金子さん)          (OriHimeがインタビューする様子)

喫茶室では、「発声禁止」で聞こえない世界を体験してもらいます。コミュニケーション手段は「筆談や手話やジェスチャー」です。聞こえにくい人たちとの関わりの中で、誰かのためではなく自分事として体感してもらう場所として面白いなと思ってもらうカフェです。
小学校時代からの机や椅子などをそのまま利用していますので、室内に座ると時が戻り、時を忘れさせてくれる素敵な空間です。

メニューには、季節のスイーツセット、ドリンクが各種あります。
中でも、お客様の好みの味に合わせてくれる挽きたてコーヒーは香りも味も格別です。
室内には展示品(アールブリュット)も陳列してあり、話題に花を添えます。

インタビューコーナー=

Q 御社の取り組みの中で、高齢者に優しい一押しの取り組みはなんですか?

ANSWER
・声を使わず筆談の場として静かな空間を、聞こえが不自由な方にも気軽に利用してい
ただけるよう提供しています。
・看護師と登録手話通訳者の経歴を生かして、福祉と町の人々のつなぎ役をすることを主として取り組んでいます。

Q 地域への貢献活動があれば教えてください。

ANSWER
・廃校となった建物自体を活用することも、地域貢献と考えています。
・敷居を低くして、誰でも入れる空間を心掛け提供しています。
・全国各地から福祉プロダクトを集めていますが、地元を中心に県内の就労支援施設にもアプローチをかけて、やりたいことの実現にむけてサポートしています。
・学校と言う懐かしい空間で、筆談カフェ以外にも楽しんで頂けるよう、第3金曜日に喫茶室外で小さなマーケット(kinari market)を開催しています。
・福祉プロダクトの展示や物販は Kinari(きなり)という法人で運営しています。「フクシはオシャレでオモシロイ」というコンセプトを提示しています。
・生の芸術(アーリュブリュット)を幅広く扱うことで、障害という概念を超えて、ありのままの姿(作品)をみてもらいたいと思っています。

Q お客様に向けたサービスの中で、今後一番力を入れていきたいことは何ですか?

ANSWER
・聞こえない世界を体験してもらい、日常の中のろう文化を広く知ってもらうことです。
・手話でのコミュニケーションができるスタッフの育成にも力を入れています。
・堅苦しいイメージと捉えられがちな福祉の世界に、一般の人が気軽に入りやすくする工夫、アイデアを多く取り入れていきたいと考えています。
・町の事業として関わっているので、コミュニティナース(町を元気にするお節介をする人)仲間を増やしていきたいと思います。

インタビューア
(インタビューア全員)

取材の感想
<藤本春生>
私は中途の聴覚障害ということもあり、雑音なしの空間に身を置くことでとても居心地がよく心から聞こえの不自由を快適に感じました。聞こえに不自由があるないに関係なく多くの方に来店してほしいと思います。多様なコミュニケーションの大切さを知り楽しさを体験することで、筆談カフェの発展と素晴らしい活動の広がりにつながってほしいと思いました。


<小澤かおり>
代表金子さんの目指すべきところがはっきりしていて、それに向かってプロセスを踏んで少しずつ実現に向かっていることに感動しました。自分もその一員として少しでも携われたら嬉しいと思いました。筆談カフェという発想が、福祉経験の長さを物語っていると思います。豊かな発想で、他にもいろんな事業に発展させて頂ければ、福祉に対する考え方を変えていくことにつながっていくのではと思いました。

<柳田幸樹(OriHimeパイロット)>
今回分身ロボット「OriHime」で参加させて頂きました。
カフェ内で聞こえてくる音は、よくあるカフェのような人のざわつきがなく、食器の音、コーヒー豆を挽く音、木製の机や椅子が擦れる音に限られ、シンプルな音の空間でした。この雰囲気は普段味わえない心穏やかになれるひとときを提供してくれます。また、ゆっくりとした時の流れが忙しい日常を忘れさせてくれます。
自分自身、現地にいなくとも、OriHimeを通してこのような感覚を味わうことができました。
障害のない人たちと障害のある人たちをつなげる役割を果たしていきたいという店長の金子様の想いに深く共感いたしました。しかもその手法は、いわゆる「福祉」だとかかしこまったお堅いものではなく、楽しく自然につながっていけば良いというもの。今後も地域の幅広いつながりの場となる事を大いに期待しています。
今回のOriHimeでの参加は、取材メンバーの方々のご協力があってこそ実現いたしました。この場を借りてお礼を申し上げます。

<伊藤順子>
多分、世界初の、OriHimeでのインタビューでした。筆談とOriHimeの組み合わせに不安もありましたが、みんなで工夫をすることでこのインタビューが可能となりました!金子様をはじめ、皆様に感謝申し上げます。

おすすめPOINT!

  • 福祉の作品が見られて、気に入ったら購入できること。とくに丸をつなげていく作品は、自分も参加できるため、知らない人と繋がれたという喜びがある。
  • 筆談という普段しない経験をすることで、新しい発想が生まれそう。ブレインストーミングに最適な気がする。
  • 席数も少なく設定してあり、のんびり過ごせる。自然音しかないから忙しくなく、時間もゆっくり流れていく感覚が凄く良い。コロナ感染予防対策も万全。
名称

桐林館喫茶室 筆談カフェ

住所
三重県いなべ市北勢町阿下喜1980
TEL
・FAX/0594-72-6096 
営業
毎週木曜日~日曜日 13時~16時 ラストオーダー3時半
HP

https://www.torinkan.com/

MAP
エリア
タグ: ,

ライター藤本春生、小澤かおり、樋口平和、柳田幸樹、伊藤順子

カテゴリー

絞り込み


運営者情報